
オフセットの印刷物を作成する工程のなかで、一番はじめにデジタル(データ)をアナログ(版)に変換するのは製版工程です。そのため、入稿したデータに不具合が有る時に、何千・何万枚と印刷してしまう事を未然に防げるのも主に製版なのです。
また、冊子ものの製本を行う為には、製版工程にて「面付」を行う必要があります。一般的には、印刷所といえば印刷工程や製本工程といった内容を思い浮かべるかと思いますが、製版は目立たないようでいて後工程全てに関わってくる、意外と重要なポジションだと感じています。
この仕事は、何年か経験してもまだまだ学ぶ事が多く、突き詰めていくほどに奥深い仕事だと思います。デジタル化・ペーパーレス化が進み大きく変わりつつある印刷業界ですが、やはり基礎なくして応用はなし。この業界でこれまでに培われてきた技術を学び目一杯吸収し、そのうえでそれらのスキルを、既存商品の付加価値を上げる為の取り組みや、新たな商品・新たなサービスに活かしていきたいと考えています。

朝出社をして先ず刷版出力機(CTPと呼んでいます)の電源を入れるとこ ろから始まります。大日印刷ではCTPを2台所有しており、1台ずつ順に起動させた後、印刷用データを刷版出力用に変換処理するサーバーを起動します。CTPは高性能なレーザーを搭載しており、温度や湿度に敏感な為、加湿器も起動して部屋の湿度を調整します。
次に、お客様や制作工程から届いた印刷用データを、後工程(印刷や製本)で加工できる形に「面付」していきます。複数のページが有る印刷物を作成する際に、1枚の印刷用紙に収まるように正しいページ順で配置していくこの「面付」という作業は、冊子を作成する上で欠かせない工程です。
そして「面付」を行った後に、CTPで1030×800mmの大きなアルミ版に絵柄の出力を行い、出力した版を印刷工程へ渡して、製版オペレーターの1日の作業が終了です。
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